硬い歯ブラシを使い続けるとどうなる?影響と注意点
硬い歯ブラシを長期間使い続けると、歯や歯茎に悪影響を及ぼす可能性があります。まず、歯のエナメル質の摩耗が問題です。硬い毛先は歯垢を落とす力が強い一方、過度な圧力で磨くとエナメル質を削り、知覚過敏や虫歯のリスクを高めます。特に、強い力でゴシゴシ磨く習慣がある人は、歯の表面が傷つきやすいです。
次に、歯茎のダメージも深刻です。硬いブラシは歯茎を刺激し、傷つけたり後退させたりします。歯茎が下がると歯根が露出、見た目の悪化や痛みを引き起こし、歯周病のリスクも上昇。赤みや出血が頻発する場合、ブラシの硬さが原因の可能性があります。
さらに、磨き残しが増えることも。硬い毛先は柔軟性が低く、歯の隙間や凹凸に届きにくいため、歯垢や汚れが残りやすく、虫歯や歯石の原因に。見た目は「しっかり磨いた」感覚でも、実際は不十分な場合があります。
日本歯科医師会は、普通~柔らかめの歯ブラシを推奨し、硬いブラシは特定のケース(歯垢が非常に多い場合)に限定して短期間使用を勧めます。使い続けるなら、軽い力で小刻みに磨き、2~3か月ごとの交換を徹底。歯茎の状態や磨き方の癖を歯科医に相談し、適切な硬さを選ぶのが賢明です。硬いブラシにこだわらず、歯と歯茎を守る磨き方を優先しましょう。
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